久しぶりにフルビアが入庫しました、 アドリアブルーの1.3Sをご案内させて頂きます。エンジンは 狭角4気DOHC1300cc(92PS)をFWDで駆動。当時装着されていた、ダンロップ製ディスクブレーキはとても斬新な装備でした。後年、このコンパクトなボディとFWDを武器としてHFに進化していき、チェザーレ・フィオリオ率いるワークスチーム「HF スクアドラ・コルセ」の手に委ねられて、1971年にはヨーロッパ・チャンピオンを獲得しました。フルビア市場の現在は、イタリアにおいても「HF仕様」などにリメイクされている車輛が多く、現車のように、スタンダードな状態のストラダーレ仕様の台数は極端に少なくなっています。1.3Sのエンジンはスタンダード仕様の87psから92psへUPしています。ステンレス製の前後バンパー、モール類も良好です。上質なシートデザインや、メーターパネルには妥協を許さないランチアのアイデンティティがとてもよく表現されています。上質なベージュ・ファブリックの内装の状態も見事に良好な状態をキープしています。純正工具のレンチにも刻印されている「LANCIA」の文字にも拘りが伝わってきます。