ランチア デルタ HF 4WD
成約済 (税込).年式 | 走行距離 | 車検 | 排気量 |
1987 | 83,800km | 令和6年10月 | 1995cc |
年 | km | 年月 | cc |
ボディカラー | ロッソモンツァ | ハンドル | LHD | サイズ | 3895×1620×1380mm |
内装 | ミッソーニファブリック×アルカンタラ | 最高出力 | 165ps/5250rpm | 乗車定員 | 5人 |
ミッション | 5MT |
年式 | 走行距離 | 車検 | 排気量 |
198783,800km | 令和6年10月 | 1995cc | |
年 | km | 年月 | cc |
ボディカラー | ロッソモンツァ |
内装 | ミッソーニファブリック×アルカンタラ |
ミッション | 5MT |
ハンドル | LHD |
過給器 | |
燃料 | |
サイズ | 3895×1620×1380mm |
乗車定員 | 5人 |
付属品 |
リトル・ダイナマイト、その名もHF 4WDの入庫です。
デルタというモデル自体は年代的にはベータに取って代わるモデルです。シャシーの優れた部分、フロント/リアの両方に装備されたマクファーソン式独立サスペンションが受け継がれました。スタイリングは、対抗車にあたるVW ゴルフと同じデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロによるものです。当初、フィアット・リトモの1300および1500エンジンを搭載していましたが、1983年にランプレディ設計の洗練された1585ccツインカムエンジンを採用しました。
1985年から1986年にかけては、アバルトとのコラボレーションによりデルタS4が誕生。WRCに勝つことだけを目標として開発されたデルタS4は、いわば“モンスターマシン”と化しました。勝利を収めたランチア・ラリー037の後継車とされ、グループBのホモロゲーションを取得するための200台のみが生産されています。名称を除けば、標準的なデルタとの共通点はほとんどありません。 軽量ボディにパワフルなエンジンを積んだモンスターはロードレースで危険なほどのパフォーマンスを発揮し、1986年にはデルタS4に乗ったヘンリ・トイヴォネンとコ・ドライバーのセルジオ・クレストが悲惨な事故死を迎えることとなってしまいました。これが大きな要因となり、グループBは終焉を迎えることに。
そして、1987年シーズンからグループAがWRCの新しい “ヘッドラインカテゴリー “となりました。グループAへの参戦を承認されるためには、12ヵ月間に5000台を生産し、最高出力は300hp以下、車両重量は1035kg以下でなければならないという条件がありました。これは、マシンをより頑丈に、より遅くし、参加者と一般市民に安全性を提供するため設定されたものです。また、5000台以上という義務生産台数は、競技ベース車両を相応の販売が見込める現実的なロードカーとして仕上げる必要もあったのです。
そして、ランチアは1986年にはテーマ・ターボのエンジンとプリズマ4WDの全輪駆動システムを搭載した、HF 4WDの生産を急ピッチでスタート。プリズマ譲りのトランスミッションは、よりスポーティなトルセンデフをリアに採用することで改良されています。1987年のモンテカルロ・ラリーには3台のワークスマシンが持ち込まれ、ミキ・ビアジオン/ティツィアーノ・シヴィエロ組がデビューウインを飾りました。それに続き、ユハ・カンクネン/ユハ・ピロネンが2位を獲得。デビュー戦にも関わらず1-2フィニッシュを果たしたのです。WRCマニュファクチャラーズ・チャンピオンをも獲得しランチアの黄金期が幕を開けました。1988年には新たに登場したデルタ インテグラーレを操るミキ・ビアジオンがWRCタイトルを獲得。その翌年も彼がデルタを操りタイトル連覇を達成という偉業を成し遂げました。
HF 4WDのロードカーは、VW ゴルフと見間違えるようなシルエットですが、サイドに入ったピンストライプデカールやミッソーニファブリックとアルカンタラのシートなどが、ランチアらしさたっぷりのクルマです。コンパクトなボディに2.0リッターエンジンを搭載し、テンポの良い軽い走りを堪能できます。HF 4WDが持つ絶妙なハンドリング、ドライビングフィーリングは他のどの車にもありません。街中も山道も、カラダの一部のように走ってくれるクルマです。
そして、当車両はまさにランチア・デルタ黄金期の幕開けを飾った一台、HF 4WDです。このクルマを特別なものにするヒストリーは、1987年当時、全盛期にいたミキ・ビアジオンが新車からしばらく所有していた点です。しばらく所有し売却しましたが、思い出深く7年前に再び買い戻したというストーリーもあります。3年前に弊社が日本へ輸入し、日本のファーストオーナーへと販売しました。ビアジオン本人も手をかけていましたが日本に来てから、モール類やミラーなどの再塗装もおこなっており、現在は世界一綺麗なHF 4WDと言っても決して過言ではありません。WRCチャンピオンと共に刻んできた走行距離を、様々な場所へ連れ出してさらに伸ばしていっていただきたいです。
こちらの動画にミキ・ビアジオンと共に登場しています→ https://youtu.be/gsRzMBhj9uo?si=fwslUX90ReoQR6Js
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