めずらしい、ローバー 2000です。当時の日本総代理店であったコーンズアンドカンパニーリミテッドが輸入・販売した車輛になります。輸入台数は1960年代を通じて100台にも満たなかったようです。ワンオーナーではありませんが、前オーナー様が40年以上に渡り、愛情を込められて整備され走り続けられてきたクルマです。エンジンを始動すると、OHV 2000ccのエンジンは静々と廻り始め、暖気をしたのちに、癖のないシフトを入れて走り出し、あまりの乗り心地の良さに驚きます。単にソフトとは違った、メリハリのあるクッションなのです。横長のメーターや前後のドアに装着されている三角窓などが、ローバー独特な空間を醸し出しています。日本では、自動車月刊誌「カーグラフィック」を創刊された、小林 彰太郎初代編集長が「理想の車」として永く所有されたクルマとしても有名です。レーシング グリーンとベージュレザーの組合せも、ボクシ―なスタイルに馴染んでいます。コーンズの車検証入れ、日本語の取り扱い説明書、点検記録簿が全て揃っているという事が、このクルマがどのように扱われてきたかという事をすべて物語っています。もちろん、現代の交通事情でも問題ございません。